特別インタビューとして、サッポロ珈琲館さんのお店を訪ねました。創業者である会長の伊藤栄一さん直々に、こだわり珈琲づくりについて、お話していただきました。

炭直火焙煎、ひとすじ


高さ2メートルほどの焙煎機から巨大な音が鳴り響く。機械のなかで、コーヒーの生豆が轟々と燃える炭によって焼かれている。日本で数少ない炭直火焙煎こそ、サッポロ珈琲館のこだわりだ。
炭は火力が安定しない。焙煎士がつきっきりで火の世話をしなければならない。そもそも炭焼き専用の焙煎機が売られていない。それでもなお炭直火焙煎を続けるには理由がある。炭はほかの燃料に比べ水分の含有量が少なく、燃焼時に発生する水蒸気がほとんどない。だから豆一粒一粒に熱が伝わりやすい。また遠赤外線効果によって、豆の芯部までムラなく均一に焼くことができる。木炭の灰はアルカリ物質。このアルカリ物質が焙煎中にコーヒー豆に付着。コーヒーの酸性をほどよく中和し、ゆたかな香りとコクが引き出される。
焙煎士は毎日、気温や湿度などを計算しながら、豆の声、炭の声に耳を傾け、最高の味を引き出している。

 

キング・オブ・ブレンダー


サッポロ珈琲館会長の伊藤栄一氏は18 歳でコーヒーの世界に入り、33 歳で独立。札幌、釧路、苫小牧と、北海道中でコーヒー豆を売り歩いた。
1986年、炭焼珈琲専門店「サッポロ珈琲館」が誕生。現在は札幌市内の10店舗で、焙煎したての豆で煎れたコーヒーを楽しめる。キング・オブ・ブレンダーの異名を持つ伊藤氏は、コーヒーの味の決め手、豆のブレンド技術に長けているという。豆の配合とレシピ開発は、すべて伊藤氏によるもの。シティブレンド、アメリカンマイルド、ヨーロピアンマイルド、プレミアムブレンド… 。今日も、黄金の舌を持つ伊藤氏によって、サッポロ珈琲館の味が生まれている。

 

カフェインオフ、なのに本格派


もうひとつ紹介したいこだわりがある。カフェインオフコーヒーだ。伊藤氏が少年のような眼差しでこう教えてくれた。「カフェインオフコーヒーはおいしくない。そう思っていた。しかし、あるとき、ドイツで開発された“液体二酸化炭素抽出法”によって時間をかけてカフェインを取り除いたコーヒーを飲んでみたら、びっくり。おいしい!ドイツでしかできない製法ですから、南米で買った豆をドイツに送って、カフェインを抜いて、また日本に戻して。
お金はかかっても、おいしいならと挑戦する価値があると思ったんですよ」。サッポロ珈琲館のカフェインオフコーヒーは、93%以上もカフェインが除かれているとはにわかに信じられないほど、香りも風味もゆたかだ。カフェインが苦手な方にも本格コーヒーを楽しんでもらえるだろう。サッポロ珈琲館のゆたかな一杯を、ご賞味あれ。

 

気分にあわせて、2タイプのコーヒーを


自社契約農園産の厳選した生豆を炭直火焙煎し、おいしさを最大限に引き出したコーヒーを手軽に楽しめるドリップコーヒー。こだわりの製法でカフェイン成分を取り除いた、おいしさそのままのカフェインオフコーヒーも楽しめるセットでお届けします。

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